久々の休みである。家内とうちの3姉妹は、昨日の朝から東京ディズニーランドへ2泊3日の楽しい夏休みを満喫しに行っている。我が家では、ダイビング派とディズニーランド派の2つに分裂してしまった。金曜日の夜からおばあと私の分の食事係りになっている。土曜日は朝からやる事がいっぱいあって大忙し。昼飯の讃岐うどんを作って食べた後は、ゆっくり歩いて図書館へ行ってきた。外は35度の熱さで、図書館のなかはさぞ涼しいと思って行ったのだが健康をかんがみてかさほど涼しくはなかった。落語のCD2枚と本8冊を借りて家に帰りゆったりと読んだ。大好きな椎名誠の本である。中国の西域、砂漠地帯にある2千年前の幻の王国・楼蘭とロプノールを訪ねる紀行である。
テレビドキュメンタリーで楼蘭へ行くという企画があり、日中の共同探検隊が計画される。それに加わらないかと、椎名さんは誘われたのだそうだ。楼蘭へ外国人がはいるのは、何と54年ぶりなのだとか。それだけに一行の熱意が感じられるが、その一方でテレビカメラによる撮影が禁じられるという予想外のことがあったのだとか。なかなか思うようにはならないようである、中国という国は。
楼蘭への行程は、まさに砂漠の旅。中国という国の奥の広さを感じさせられる。島国日本から思うと、想像もできないような風景がそこにはある。また、トイレひとつをとっても、日本では考えられないようなことが度々繰り返される。
例によって、シーナ調で道中記が語られているので、途中の困難より、可笑しさを感じることの方が多かった。砂漠の旅をちょっと覗き見るには、手ごろな一冊だと思う。