毎年6月の第3日曜日の今日は父の日である。朝起きてパソコンの置いてある部屋に行くと、私のリュックサックの横にこれがあった。梅田のロフトで買ったと思われる父の日のプレゼントだった。
「ウソだろう?」と一瞬思ったが、眠い目をこすってもう一度見ると本当だった。
「おとうさん いつもありがとう」と書かれてあった。もう私の涙腺はユルユルになった。
一体中身はなんだろうか、ネクタイか?いや、ロフトにはネクタイなんて売ってないはずだ。まったく中に何が入っているか見当も付かなかった。
包装を紐解くと、なんと「新京清堂」の男性用扇子一式が現れた。
男持ちならではのしっかりしたつくりと、深みのある風合いが特長の正統派の扇子である。何気ない印象の中に、粋でお洒落な日常を演出しているような感じがする。
扇骨は親中骨竹で、扇面は綿の素材を使用している。
もちろん袋も綿100%で、扇面と同じすっきりした柄である。この柄は伊勢小紋風美の霧縞の柄で、どこか郷愁を感じさせてくれるものがある。
暑くなる時期にこの贈り物は非常に助かる。さりげない夏のお洒落と決めこもうか。
ありがとう3人の娘たちよ。お父さんはプレゼントを貰ったから言うのではないが、本当に立派で優しい娘を持ったことをうれしく思う。本当にありがとう!