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さあ2軒目行くべえと鳥貴族を出た3人はなにわ筋(41号線)の東側にある「居酒屋・満天」にたどり着いたが、お店は生憎の満員状態。満天じゃなく満員なのだ。そんなこと言って何が面白い! 「じゃあ、生ビール無料券使えないじゃんか」と憤る私を、 「また今度ってことにしましょう」となだめる真由美さん。 一度環状線福島駅に戻り、なにわ筋の西側にある飲み屋街を10数軒覗き込むが、今日はなんつったって花の金曜日でどこも満員御礼。 浄正橋近くの2本北に入ったところにガラ空きのお店を発見。「ターキッシュバー・D2Z(デニズ)」というお店。トルコの国旗が風になびいいていた。 中に入ろうかどうしようかと逡巡していると ここのトルコ人のマスターが「入れます、どうぞ」と私らを店内に招き入れた。尾崎紀世彦似の イケメンターキッシュである。 外の看板を必死でカメラに収める私。 狭い間口にそのまんまひょろ長い「うなぎの寝床」のような店内も珍しいので、これも必死にカメラに収めた。全15席のキャパである。一応椅子もある。 小さなテーブルを3人で取り囲み、トルコで最も有名なEFES(エフェス)ビール600円を3本発注。店内にはトルコの歌謡曲がガンガン流れている。 「トルコってなんかで有名やったなあ」と店内をくまなく見渡す私。 「飛んでイスタンブール。パムッカレにカッパドキアくらいかな」真由美さんよくご存知。 「ちゅらおっさんはトルコいったことはないんですか?」鶴ちゃんが訊く。 「東京池袋や新宿、川崎のトルコには昔よう行ったなあ」 「・・・、あのそれじゃなく・・。」 「狭いし、ビール手酌と行きましょう」と私が提案。これぞ誠の紳士。鶴ちゃん、真由美さんにビールを注ぐ では、トルコにカンパーイ、ガチガチガチ、グビグビグビ、プッハー、う、うまあーい! 「トルコってトルコ語?漢字で『土耳石』って書くやんね。生まれて初めてトルコ国に接した感じでめっちゃ得した気分。だって、飛行機でトルコ行ってビール飲むとしたら1本600円じゃ済まないものね」とまくし立てる私。 トルコビール、エフェス。古代都市エフェスがその名の由来で、なんとなく中国の青島(チンタオ)ビールを思わせる軽い喉ごしとさっぱり感。 PIZZA600円とMENEMEN800円を店内のポスターで見つけたので即発注。 トルコの家庭料理のメネメンが到着。 「へえ~、グラタンみたいやね」真由美さんが目を輝かす。 では、いただきまーす。玉ねぎ、ししとう、トマトをフライパンで炒め、味付けはレッドペッパーと塩コショウ。よく炒めた後は最後に卵とチーズでとじている。 「微妙な味ですな。美味しいのか不味いのかようわかりませんわ」ビールでメネメンを流し込む私。 「トルコ料理は世界の三大料理の一つって言いますやん」メネメンを恐る恐る口にする鶴ちゃん。 「どれどれ、私にもちょうだい」真由美さんが小皿にとり、 「全然いけてますやん、ふんふんグラタンみたい」と食べた感想を述べる。 ピッツアとRAKI(ラク)500円が到着。ラクとはトルコの焼酎の水割りである。 マスターに訊けば「40度、40度の酒です」と説明があった。 「レディファーストで行きましょう。真由美さん、先に飲んで」 「うーん、これは・・・、なんて言ったら良いのか・・・」言葉を濁す彼女。 「どれどれ、わしが。ううむ、これも微妙な味しとんなあ」ため息をつく私。 あとで調べたのだが、RAKIはブドウから作られ、アニスで香りがつけられている。無色透明だが、水を加えると非水溶成分が析出して白濁するのが特徴らしいっす。 「真由美さん、辺見えみりにそっくりです」 「だから、1ミリも似てないって言ったでしょ」 「雰囲気が辺見えみりにそっくりなんです」 2週間前もこんな会話をしてたのに、また同じ会話を繰り返す私。酔いが回ったか。 トルコワインVILLA DOLUCA(ヴィラドルジャ)の赤500円。 トルコ西北部のマルマラ地方のチンサウト種と東アナトリア地方のアリカンテ種をブレンドしたデリケートな味わいと芳醇な香りを兼ね備えた赤ワイン。 「やや渋みがあってややフルボディ、香りがいいワインやね」と自称ワイン評論家の私が褒める。 「ワインの味ってよくわからないんですよ」と鶴ちゃん。 「ワインは値段やないんやで。料理や周りの雰囲気でその味が大きく作用されるもんなんや。例えば、真由美さんのような綺麗な女性と一緒に飲むと最高に美味しくなるちゅーわけや」 「ハハハ、上手いこと。だいぶ酔ってはるでしょ」朗らかに笑う彼女。 赤はわかったので、白もいっとこと白ワインを発注。 VIRA DOLUCAの白500円。 アナトリア・トジュラキア地方のセミヨン種とエーゲ海地方のスルタニア種をブレンドしたライトでフルーティな果実味。まろやかな酸味と白い花の香りのあるドライワイン。 「刺身、野菜中心の鍋料理に合うワインやなあ。さっぱりした日本料理なんかにもええなあ。ややフルボディで飲みやすいのが特徴やね」と自称ワイン評論家がのたまった。 「結構いい時間になったので、最後ピッツア食べて酒飲み干してそろそろお開きにしましょうか」 「ああ、この白ワイン美味しいっす」 「今度は吟醸酒とか飲める店に行きませんか?」 「いやー、今日は非日常を満喫出来て楽しかったね」 マスターが私たちを見送りに来てくれた。「またトルコに遊びに来てください!」 「また福島で飲みましょう!」と3人はお別れの言葉を言い、チリチリバラバラに闇の中へ消えていくのであった。 住所 大阪市福島区福島5-11-3 電話 06-6422-1414 営業時間 18:00~翌2:00 月曜休 P無 地図
by nozawahitoshi
| 2014-08-25 06:52
| 居酒屋
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Comments(10)
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by
たんすにごん
at 2014-08-25 15:56
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トルコBAR面白そう、行ってみたい。
女子1人でも入れますか?
0
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鶴
at 2014-08-25 23:23
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女性1人でも問題なく入れます!
でも、つまみの量が、2人分はあるのでペアか3人でゆくのをお勧めします。
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by
H阪
at 2014-08-26 04:08
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トルコBARは、いつもと違った雰囲気で楽しかったですねー。日本語ペラペラのトルコ人マスターもイケメンで(笑)
お料理は、、野澤さん恒例の うーまい ! が、今回は、ないですね(笑) お酒も不思議で斬新なお味で、それもまた、良かった(笑)です また、新しいお店 開発したいですね!
H阪さん、この度はおめでとうございます、パチパチ。
「う、うまあーい!」がなーい! まあ、正直なんですよ、私は。 全部中途半端な時、私は寡黙になってしまうのです(泣)。 また福島ご一緒したいですが、行ってくれるかなあ?
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鶴
at 2014-08-26 13:23
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すこしでも早くお返事をと思い、書き込ませていただきました。お店の中は、トルコでしたね。
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ぶーらーる
at 2016-06-07 18:53
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たまたま福島に行く用があって通りかかって、見つけました。
20数年の福島でしたが、最近は盛り上がってるとのこと。元気なお店が多いですね。
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