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人生は一回限り
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カテゴリ:読書( 64 )


芥川龍之介のトロッコを読了して

c0118393_1845462.jpg
連休の2日目は自宅の庭の草抜きを朝からひねもすし、久しぶりにしたものだから腰が痛くなって続けられないので、仕方がないのでベッドの上に寝転んで本を読むことにした。そこで私の蔵書から芥川龍之介の「トロッコ」をチョイスし、43年ぶりに読んだ。読んだといっても、たった8ページの超短編小説である。芥川というと、すぐに暗いイメージが浮かんでくる。芥川の晩年の作、「歯車」「河童」などの作品は暗さの象徴みたいなもので、読んでいてやりきれない気持ちになる。「トロッコ」は愛をテーマにした作品である。この場合の愛とは家族との絆という意味での愛である。人間はどのようなとき幸福を感じるのか。それは、孤独でない状態、すなわち誰かに「見守られている」状態のときである。逆説ながら自由は誰かに見守られているときに感ずるのだ。この感覚は幼い子供の場合顕著にあらわれてくる。両親の目の届くところでは、子供は自由にのびのびと動き回る。そのとき、彼らはつねに無意識のうちに母親が自分を見ていることを感じとっているのである。しかし、遊びに夢中になると子供たちは瞬間的に母親の存在を忘れる。遊びに飽きると同時に母親の存在を意識し、母親の存在を感じないと、泣き出すのである。映画の名作「禁じられた遊び」はこの子供の心理が哀しいくらい見事に描かれている。
 この子供の心理を芥川は「トロッコ」の中で、これ以上うまく描くことが出来ないというくらいうまく描いた。何故、良平は家に着いたとき、それまで我慢していた涙を流し、大泣きに泣いたのか。彼は生まれて初めて孤独を味わったからだ。
 トロッコは良平にとって何物にも代えがたいおもちゃであった。そのおもちゃと遊びたくて、彼は無意識のうちに、家族の視線を感じない境界を通り越して遠いところに来てしまった。このことを自覚してから良平は不安になる。その不安はどんどん増幅して不安が極大点に達したとき、やっと彼は家にたどり着く。と同時に泣き出すのである。

 芥川は「トロッコ」において、人間と人間のつながりの尊さを謳いあげているのである。

by nozawahitoshi | 2012-05-01 06:54 | 読書 | Comments(0)

お金は銀行に預けるな     勝間和代    光文社

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図書館に置いてなかったので、古本屋で半額で買って来た勝間さんの本を読んだ。副題は「金融リテラシーの基本と実践」とある。
金融リテラシーとは、金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていく事で、金融の情報や知識を主体的に読み解く事が出来るようになる事を指すと彼女は言っている。
貯蓄等を率先してやっている人だと分かることだが、単に銀行に預けても、インフレになればその価値は下落していく。また、他者が銀行に預けず、別の手段で資産を増やしても、自らが銀行に預けている分の資産価値は下落する。

このため、金融リテラシーを身に着け、自らも銀行に預けるだけでなく、運用をしていきましょう、ということを語ったのがこの本である。
キーワードとなるのは「タダ飯はない」である。リスクなどを考慮しつつ、投資をすることを述べている。銀行に預けるのはやめようとしたからといって、リスクの高いものに手を出し、資産を減らすことへの戒めとして使われている。

次に、
金融でしっかり儲ける方法の基本5原則として次のことを挙げている。
1:分散投資、分散投資、分散投資
2:年間リターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
3:タダ飯はない
4:投資にはコストと時間が必要
5:管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

ここでも「タダ飯はない」が出てくる。
だが、投資、という言葉を聞くと、多くの人が「タダ飯はある」と思い、無謀な投資を行う。それが成功する時もあるが、引き際がわからないため、トータルでマイナスになることはよくあることだ。

少しでも知識をつけて、「タダ飯はない」ことを学んでいこう!

まったく金融に関する知識がないとさすがに辛いが、株取引を始めた、とか言う人や、銀行の金利だけでは、などと考えている人は一読することをお勧めする。比較的読みやすい部類に入るかと思う。
ただし、この本のみを読んで投資をするべきかというと、疑問符が残る。この本を踏み台にして、さらに勉強をして投資の世界に入ると良いと思う。

by nozawahitoshi | 2011-09-05 07:28 | 読書 | Comments(2)

不幸になる生き方 勝間和代 集英社新書

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図書館で借りてきた本を何冊か読んだ。その中でも、ひときわ輝いている本があった。勝間和代さんの本である。                                                                   近頃メディアでの露出がとても増えている勝間和代さん。その反面、ちょっと眉をひそめてしまうような著書や発言があってこの人大丈夫なんかなと思っていたが、今回、図書館でこの本を見つけ読了して、久し振りに「目からウロコ」が落ちた。野口嘉則の「鏡の法則」以来ではないだろうか。

アマゾンの書評では悪評もあるが、今回の本はなかなかまともで、良い本を書かれたと思う。内容は前半は他責の人であることがいかに不幸な人生を招くかをコンコンと説き、自責な人間になって(人として成熟して)不幸を回避しながら生きようと促している。後半は幸福な人と不幸な人をわける7つのポイントということで、それを裏付ける勝間さんチョイスの法則の詳細を紹介している。(1.有責の法則 2.双曲の法則 3.分散の法則 4.応報の法則 5.稼働の法則 6.内発の法則 7.利他の法則)

厳密には人間である以上自分の弱さから他責になったり、正義感から自責になったりで間を揺れ動くのが普通なんだと思う。極力、自責のスタンスでということになるのだが、自責の人であるためには自分をしっかり鍛えないとできないことだし、日本は宗教不在の為、精神的に成熟する機会が社会構造的に少ないという勝間さんの指摘があったが、確かにそういう側面はあると思う。この本は成熟した考え方を持つためのとっかかりを提供してくれるという意味でとても良い本である。ちなみに、私に響いた法則は双曲の法則と稼働の法則。この2つはさっそく実践してみようと思う。

本書の中で勝間さんは自分は人の機微を読むのが苦手とおっしゃっているが、メディアはダイレクトにそういった部分を伝えてしまうから、最近の叩かれ具合を見ていると、他責の人が騒いでいるだけでなく、単純に誤解を招いている部分も多いのかなという印象を持った。とにかく、勝間さんはすごいお人である。

by nozawahitoshi | 2011-05-23 07:27 | 読書 | Comments(0)

お金の脳トレ   泉正人   ダイヤモンド社

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                                                                  「たった4つのステップで、あなたも億万長者になれる!」という副題の、カリスマ不動産投資家、泉正人の本を40分ほどで読了した。
私も投資信託をやっているので、少しでも何らかのヒントが得られるかと期待して読んだ。その中でもなるほどというのを紹介しよう。
「お金持ちの買い物」の法則。
買ったのもが、払った額以上の価値があるなら=「投資」。
買ったものが、払った額と同じ価値なら=「消費」。
買ったものが、払った額以下の価値なら=「浪費」。
この法則にのっとり、「浪費」を減らし、「投資」を行うだけで、お金持ちへと進んでいくことが出来る。

「ほしいもの」と「必要なもの」を見分ける習慣が、お金持ちへの第1歩。
たとえば、気に入った車や家具があっても、その場ですぐ買わないようにします。
ほしいものがあったら手帳にメモしておいて、1週間後に本当に必要なものかどうか、
もう一度冷静に考え直してみるのです。
たいていのものは、そんなにほしくなくなっているので、これで衝動買いしなくなりました。
僕の知り合いには、この方法で1000万円ためた人がいます。
この方法は単純ですが、お金の管理能力を高める事ができます。

投資で損するより、投資しないリスクのほうが何倍も大きい。

成功は失敗の先にある。小さな失敗で大きく学ぼう。

お金持ちへの近道は、10人の億万長者と友達になる事。

など、目からウロコが落ちっぱなしだった。さて果たして、この本を読んだおかげで今後億万長者になれるかどうか楽しみである。

by nozawahitoshi | 2011-04-25 06:52 | 読書 | Comments(4)

「葬式は、要らない」   島田裕巳    幻冬舎新書

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                                                                  いつも休日はすることが決まっている。今日もMDで桂米朝の落語をイヤホンで聴きながらウオーキングがてら町立図書館まで行って本や落語のCDを10冊ほど借りてきた。その中の「葬式は、要らない」という本をいつものように寝転がりながら読んだ。
実際、最近は葬儀業界は激変しているという。その変化は「100年分の変化が一挙に来ている」ほどだそうだ。「直葬」という言葉を聴いたことがあるだろうか?直葬(ちょくそう)とは故人がなくなった後、いったん自宅に遺体を安置し、近親者のみで通夜を行うものの、その後、遺体を直接火葬場に運び、やはり近親者だけで見送ってそれで終わりにするやり方のことである。
もともと、この直葬は、亡くなっても身元がはっきりしない人や、生活に困窮していて十分な葬儀代が出せない人のためのものだった。それが、今、一般の人の葬儀でも利用されるようになり、東京では20%近くがこの直葬だとも言われているそうである。
一方、日本人の葬儀費用は平均231万円。これはイギリスの12万円、韓国の37万円、アメリカの44万円に比べて格段に高い。その理由には、戒名の問題、お墓の問題が密接に絡んでいると、筆者は指摘する。
そして今、家族の形態が大きく変化し、冠婚葬祭が急激にその形態を変えつつある。葬儀マーケットはこれからますます大きくなる。数は増加するが、単価は低下する一方だという。
アナタならどんな葬儀をしますか?死に方を通じて生き方を問う、知らない世界の道案内をしてくれるそんな一冊である。一読をおすすめする。因みに著者は私と同年代で、東大出身、現在は東大の先端科学技術研究センターの客員研究員である。
もう一つ、因みに私の母が昨年の12月に亡くなったが、家族葬で15人呼んで葬式の費用は130万円だった。

by nozawahitoshi | 2011-03-22 06:54 | 読書 | Comments(2)

「楽天少女通ります」私の履歴書   田辺聖子

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                                                                 久々に田辺聖子の本を図書館で見つけて、むさぼり読んだ。おもろいことを書いているが、本人は真面目に書いているという、そこがまたおもろいのである。  この本は、著者の半生をエッセイ風にまとめたものである。田辺聖子は昭和3年、大阪生まれ。私の母より、一つ年下。だけどもうこの歳くらいになると、一つや十でも関係ないのである。
青春時代はまさに戦時中で、いっぱしの軍国少女だったとか。
多感な時期に、軍事統制と敗戦という「価値観のコペルニクス的転回」を経験し、日本がどん底から這い上がる、その過程を、一人の少女の目と心を通して書き綴っている。

これがかなり面白い。舞台が大阪ということで、当時の大阪人気質がよく分かる。見栄っ張りだけど情にもろくて世話好き、話好き。終戦後の高度経済成長時代、金物屋に勤めていたエピソードから、
「お互い笑って取引をする」という大阪商人の心意気が伝わってきた。(笑)
かかってきた間違い電話を、けんもほろろに切ってしまう事務員に、店の社長が言ったのは、「間違い電話だろうが、最後はきっちり笑わせなはれ」おお・・・吉本の源流ココにありき!!(笑)

戦火を逃れたからといってその教訓じみたことや、オーバーで感傷的な著者のコメントなんてものは全然書いていない。読み進むにつけ、私が知らない戦中戦後の日本っていうのが想像されとても面白い。
貧しいなりにも、「生きること」に全力を尽くした時代、ある意味、何にもないから心は豊かだったのかもしれませんな。昭和の初めから現代までの間に、私たちが得たもの、そして失ったものが、この本を通して分かる気がする。

by nozawahitoshi | 2011-01-17 06:51 | 読書 | Comments(0)

日本人の一大事    佐藤愛子     海竜社

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                                                                                  今日もまた図書館で借りてきた本を、寝転がってひたすら読んだ。                                                    愛子節・炸裂。痛快。                                                      大阪弁がそこいらじゅうに散らばっているので「この婆さん親しみある」,
おもしろく、だけどバッサリ斬ってしまう。
何度も「やりよるわい」、と笑ってしまった。
一気に読めてしまうのですべての大人に読んで欲しい一冊。

“言い過ぎじゃないですか?”と思うこともあるけど
(愛子さん自身、全て賛成、なんて望んでないでしょう)
納得させられることばかりだった。(国旗の件や、性教育、なぜ人を殺しちゃいけないかetc...)
AといったらZという極論をヒステリックに声高に叫ぶ人が本当に多い。

大人は本当に正しいと思ってやっているのだろうか。
“おかしい”と思いながらも、
自分だけやめることができないからしていることばかりだと思う。
私たちはどうしたら希望を持てるのだろう。
どうしたら正しいことを正しいと言えるのだろう。
そんなことを考えた。何度も読みたい一冊。

by nozawahitoshi | 2011-01-10 09:08 | 読書 | Comments(0)

いい人ぶらずに生きてみよう     千玄室

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                                                                  図書館で落語のCD2枚と10冊の本を借りてきた。その中で最初に読んだ「いい人ぶらずに生きてみよう」を2時間で寝っ転がって読み終えた。 この本の筆者は、茶道裏千家第15代家元、大宗匠の千玄室。1923年生まれ、今年で87歳、このお年でも積極的に茶道の精神の普及に努めておられる。
この本では、お茶のお話も出てきますが、それよりも、日本人の生き方、日本の教育が抱える問題点、この国の未来のために一人ひとりが心がけたいことなどを語っている
この本の題名にあるように、人は色々な欲望を持ちながら、というかそれが故に、人に良く見られたい、つまりいい人ぶってしまう人が多い。でも、そうした無理をした生きかたをせず、まずは現実を受け止め、自分の弱さも受け止めて、己の分に正直に生きていくべきであると説かれている。

大宗匠は、戦争を経験され、一度は死を覚悟されていらっしゃることもあり、この本の内容ではそうした経験に基づく思いが感じられる。
そして大宗匠の人生に大きな影響を与えたご両親や大徳寺の禅の師匠、そして松下幸之助さんなどから学んだことなどにも触れられている。


茶道を知らない方には、茶道の基本的な精神「和敬清寂」なども学べて、とてもお得な本だと思う。

by nozawahitoshi | 2010-11-24 06:55 | 読書 | Comments(0)

「かもめ食堂」 群ようこ 

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今年の秋のテーマはダイエット、運動、読書を徹底的にやると決めた。今日も図書館までの道のりを、わざと遠回りしてMDで桂米朝の落語を聞きながら往復1時間30分かけて歩いた。桂雀々や桂枝雀を聞くと馬鹿馬鹿しくて笑いがこみ上げてくるが、米朝は根が賢すぎて、落語の巧さには感心するが笑いはあまりない。                                                                    「かもめ食堂」だが映画のプロット(あらすじ)が先にあって、それをもとに書かれた小説ということで、見事に大体おんなじお話だった。ただ、ノベライズではないということだろう、群ようこの世界は十分楽しめるし、映画にはないエピソードがあったりして、これはこれで楽しめる。逆に、映画にはあったエピソードが小説にはなかったり、とか。

一番の違いはサチエかな。映画では、もちろんサチエが主人公なんだけど、「かもめ食堂」という場所が主人公であって、サチエもその一部、といったかんじがあったと思うんです。サチエ=かもめ食堂。でも原作ではサチエの生い立ちから始まって、どういう経緯でサチエが料理を作る人になったのか、そしてどうしてヘルシンキへやってきたのか、そしてなぜ「おにぎり」なのか、というサチエのかもめ食堂以前の物語が結構書き込んである。

先に映画を観ちゃったからかもしれないが、やっぱり「かもめ食堂」という物語はこの映画のためのものであって、本家はあっちなんだなぁというかんじ。あの飯島さんの作るお料理の映像がないと気分も出ないしね(笑)。
さらりと読める本なので、女性の方にはおすすめの1冊である。東京の史さんには是非読んでもらいたいなあ。葛飾図書館で是非、この本を探してください!

by nozawahitoshi | 2010-10-17 08:16 | 読書 | Comments(6)

ザ・万遊記  万城目 学   集英社

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                                                                   お笑い芸人のロザン・宇治原史規が大学の同級生という作者。でも作者が一方的に知っているだけという話である。その作者・万城目学のエッセイ。一気に読破したけれど、エッセイって微妙だと思う。興味が重なると面白いし、興味を外れると退屈で面白くないものだ。それは好きな作家でも然りである。その身近でタイムリーな笑えるエピソードでは、わっはっは!と笑いを飛ばし、興味外のテーマでは、その退屈な文章を当然のようにすっ飛ばす。読む読まないを決めるのは、私の自由だから。

「現場から万城目」です、こう題されるタイムリーな裏話は、知っている人も登場するのでもちろん面白い。温泉地を訪問し、然るのちにスポーツ観戦をするという、万太郎がゆく「湯治と観戦」という旅日記も楽しむことができた。開始早々、アキレス腱を断裂するという不幸に見舞われるが、そのリハビリに湯治はピッタリだったりするのだ。また、どこへ行ってもその万城目の体験談が、緩るくて、妙に味がある。

また、読書にまつわるあれこれが素晴らしい。特に司馬作品に出てくる主人公の分析には、おもわず膝を打ちたくなった。そうなんである。読者をして主人公を大好きにさせてしまうと同時に、物語のなかの出来事をすべて事実のように錯覚させる魅力が、司馬作品のおそろしさであり、その感情移入こそが醍醐味なのである。また井上靖のおもしろくないエッセイについてボヤいている部分は、先に触れたとおり、自分と重なって笑えた。

あと大阪で生まれ、京都で大学生活を過ごし、東京へと移って行った万城目ならではの根が関西人という部分に共感が持てた。まさかテレビのチャンネルひとつでここまで笑わせられるとは。さらにローカルCMこそが記憶に残ってしまっている事実。まさにその通りだ。中でも強烈なのは、何故か妖艶な女性しか登場しないハナテン中古車センターだ。それに有馬兵衛向陽閣とか、今でも歌えてしまうのだから。これぞ関西人。
まだ34歳。これからますます期待がかかる。

by nozawahitoshi | 2010-10-10 08:23 | 読書 | Comments(0)