
倉敷山陽ハイツの朝食は近頃どこでもそうだが、バイキング方式であった。ごはん、お粥、パンがあったので、とりあえずご飯をもらいおかわりはお粥にした。私は夜は酒とアテしか食べないので、朝はどうしても食欲旺盛になってしまう。しっかり食べて、これからの岡山見学に臨まねば。

岡山後楽園は江戸時代を代表する大名庭園の一つであるし、日本3大名園の一つでもある。
この建物は延養亭といって、藩主が後楽園を訪れたときの居間として使われた。沢の池、唯心山、借景の操山と、園内外の景観が一望できる後楽園の中心的建物である。

花葉の池では、オレンジの美しい錦鯉が悠然と泳いでいた。

沢の池。園内で一番大きな池で、中心には島茶屋のある中ノ島、釣殿のある御野島、白砂青松が美しい砂利島がある。

後楽園から旭川の上に架かっている月見橋を渡ると、白い建物の岡山市民会館がひときわ目を引いた。

月見橋を渡りきると、岡山城の裏側が見えてくる。私はこれを「裏岡山城」と命名した。

戦国武将、浮田直家・秀家父子によって築城され、1600年に完成した岡山城。
天守閣は1945年の空襲で炎上、消失してしまったが、1966年に再建された。

築城400年に当たる平成9年には、この金の鯱をかかげて往時の姿を再現。天守閣からは岡山市街を360度展望でき、後楽園も一望の下に見渡すことが出来る。
もう一度、後楽園の駐車場に戻っておごけんさん一家と「また、夏にお会いしましょう」と別れを告げ、それぞれが涙を呑んで家路につくのであった。
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