
またまた、図書館で借りてきた本をゴロンと寝そべってリラックスして読んだ。私は今五十五歳なので興味深々で読んだ。 小林信彦「人生は五十一から」は例によって映画、テレビ、落語、お笑い、世相、と多岐にわたった話題を俎上にのせたコラム集。
本人の弁を借りれば、「横丁居住者の生活と意見」となる。
古今亭志ん生のこと、喜劇人ベストテン、そして黒澤明の話などが面白かった。
ちなみに小林信彦があげた喜劇人ベストテンは
榎本健一(エノケン)、古川緑波(ロッパ)、横山エンタツ、益田喜頓、森繁久弥、三木のり平、フランキー堺、植木等、藤山寛美、渥美清、そして(別格)として笠置シズ子、高勢實乗(たかせみのる)の2人。
かなり世代の違いを感じる人選である。
森繁久弥、三木のり平、フランキー堺、植木等、藤山寛美、渥美清までは異論がないが、後は古い人ばかり。遺されたわずかな映像で知っているだけで、正直いってほとんどその全盛期を知らない人ばかりである。
なので反対の仕様がない。
機会があればいつか、ためしに私なりのベストテンを考えてみたいと思った。