今日は、能勢電車、JR東西線、京阪電車と乗り継いで終点である宇治駅へやって来た。私と細君と三女の3人は世界遺産である宇治の平等院を、この目でしっかと見ようと大阪のチベットといわれるところから、はるばるやってきたのである。
すでにお腹が空いていた一行は、宇治駅を出てすぐの宇治橋を渡らずちょっと南に行ったところにある、はんなりとした店構えのなかなかよさげなお蕎麦屋を見つけ、
昼ビールでもやりながらそばをいただこうと店内に入ると、ちょうど座敷のテーブルが空いたのですぐに入れてもらえた。あとで調べてみると、このお店は超有名店で何十人という行列がいつも出来ているお店なんだそうである。ラッキーとしか言いようがない。
しゅばくのメニューである。(クリックで拡大)和服姿がお似合いの女店員さんに聞くと、しゅばくとは「酒蕎麦」と漢字で書くんだそうだ。お酒とお蕎麦が両方楽しめるお店ということか。
まずは、飲みなれないサッポロ生ビールの黒ラベル中瓶540円を、細君と1本ずつ発注。
「ビール飲みの鉄則。ビールと泡は7対3やで!」と言いながら、ビールをコップに注ぐ。
「どうじゃ、見事な7対3やろ!」と、自慢げに言う私。
まずは、かんぱーい!グビグビッ、プッハー、
う、うまあーい!
めふん300円。ビールのアテにと発注。めふんとは、オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)を使って作る塩辛のことだと先程女店員さんに聞いた。北海道の郷土料理で、料理店などでは珍味として扱われている。
色は黒く、とろみのある食感で、おもに酒肴として珍重される。初めていただいたが、これはビールではなく日本酒に合うアテであることがわかった。
こちら、山うに豆腐。これも初めてである。山うに豆腐とは、豆腐の味噌漬けのことである。豆腐を水切りしたあと、布に包んで味噌に半年ほど漬け込んだもので、漬け込む味噌によって味が変わり、酒やチーズのような風味を持つ。沖縄の郷土料理にある「豆腐よう」のようなもの。
三女発注の月見そば(温)900円。うどん通の私からしたら、めっさお高い。
細君発注の辛味大根おろしそば(冷)1000円。十割そばで麺はかなり細め。器がとてもええ感じ。
かやくごはん300円。いかにも京都の炊き込みご飯といった感じで、鶏肉、御揚げさん、人参などが入っていいて、少しいただくと、
う、うまあーい!
ビールをさらにおかわりしてほっこりとと飲んでいると、お客さんが私たちだけになったので、店内を撮らせてもらう。石臼挽き十割そばのお店だけあって、石臼が2箇所に置いてある。
ビールを飲み終わって私が発注した、大根おろしそば950円。
横から見ると結構ボリュームがある。
大根おろしと
白ねぎでいただく。
大根おろしだけいただいてみると、辛味はなく甘いお味。
麺をアップで。つなぎがまったくない十割そばは、エッジが立っていてコシもあり、のど越しがとても良く、麺つゆは、かつお出汁と昆布の風味で甘さ控えめで、めっさ美味しい。
う、うまあーい!
そばってこんなに美味しいものなのかと、再認識させられた。
器が全部違っているのも趣があって良い。最後のそばを三女に取られて、ご馳走様でした。超人気店でいただくそばは、今まで食べたそばの概念を根本からひっくり返してしまった。あ~あ、美味しかった!
住所 京都府宇治市宇治東内13-1 電話 0774-22-5470
営業時間 11:30~15:00 月曜休
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