1年3ヶ月振りに福島にやってきた。懐かしさで涙腺が緩む。
この地で飲み会を初めて幾星霜、いろんな人といろんなお店で飲んで語った楽しい思い出が走馬灯のごとく脳裏をよぎり、感慨無量になるメランコリックな夜。
JR環状線福島駅で待ち合わせた4人が向かったところは、駅から徒歩でわずか30秒の福島の有名店「焼鳥居酒屋りときや」。もう何度もここでお世話になっている。2日前に福島の飲み屋に10軒ほど電話をするが、どこも予約がとれず、ダメもとでここに電話を入れたら、あら不思議、いとも簡単に6時から5名の予約がとれた。
しかも、一番奥の一等席である。そこに腰掛けるとまずお通しがやってきた。巷間ではレンコンきんぴらと呼ばれているやつである。「ええっ、こんなんが300円もするやつかいな?」私が吠えると「まあまあ、どこもこんなもんでしょう」と、池D君がなだめる。
お疲れサマーズ大竹、カンパーイ、ガチガチガチガチ、グビグビグビグビ、
プッハー、う、うまあーい!4つのグラスが勢いよくぶつかる音が店内にこだまする。「メリークリスマス、いえーい」「あのー、私の誕生日、明日なんです」和ちゃんが話をハサむ。「40歳の誕生日、おめでとうございます、かんぱーい!」今日のメンバーは私の次女の旦那のニコちゃんと、ダイビング仲間の和ちゃん、前の会社の後輩の池Dくん、遅れて合流する前の会社の後輩の鶴ちゃんの5人。
まずは肝臓をいたわるアテを私が発注。
厚揚げ焼き350円×2人前。
カリっと焼き上げられた食感の良さと、醤油と刻みねぎ、おろし生姜が絡んだ厚揚げの香ばしさ。
う、うまあーい!たかが厚揚げと言うなかれ。これほどうまいものがチープなお値段でいただけるなんて、生きてて良かった、なんちゃって。
りときや名物、焼き鳥10串980円。
ネギまをいただく。ガチで美味しく、ビールが進む進む。
う、うまあーい!「いつも家で毎晩パパは飲んでて、私もご一緒して2人でTVの『吉田類の酒場放浪記』なんかを見てます。」ジョッキ片手にニコちゃんが語る。「いい感じやないですか。うちもそんなんしてみたいわ」羨望の目で池D君が応える。
和ちゃん発注のチャンジャ350円。その和ちゃんが「私とちゅらおっさんの2人で沖縄にダイビング行く時、いつも隣同士の席に座るねん。そしたら客室乗務員さんから私のこと『奥様』って言われるねん、はっはー」「それは迷惑千万ですね、失礼な話や。そやけど2人はそれを言われても仕方がない空気を持ってはるからしょーがないですね」池D君が意見を述べる。
鶏皮湯引き290円。
スタートしてから40分後に鶴ちゃんが合流。お疲れサマーズカンパーイ、ガチガチガチガチガチ、グビグビグビグビグビ、
プッハー、う、うまあーい!「あれっ、この人誰ですか?知らん人混じってる」鶴ちゃんが訝しがる。「初めまして、お目にかかれて光栄至極に存じます」ニコちゃんが挨拶を交わす。
とんぺい焼き400円。5人の話は大盛り上がりをみせるが、二次会が控えているのでこのあたりでお開きに。
「お次の店では、鶴ちゃんの大好きなお酒が待ってますよ」「そんな、酒飲みみたいに言わないで下さい」「えっ、酒飲みとちゃいますのん?」「酒飲みです!!」5人は意気揚々と「りときや」から次の店に行くのであった。住所 大阪市福島区福島6-1-26 OK1番街 電話 06-6452-5453
営業時間 17:00~翌2:00 日祝休 P無
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