川平湾
昨日に続き今日も「酒ネタ」で行こう。何せ「美味しく酒を飲む方法」の本を将来出版するので、予行演習のつもりでさらっと流すことにしよう。
日本で最もポピュラーなカクテルの一つに「ソルティ・ドッグ」がある。ウオッカとグレープフルーツ、そしてグラスの縁につけられた塩が、さわやかにマッチングした夏にぴったりのカクテルである。ソルティ・ドッグとは、イギリスのスラング(俗語)で「船の甲板員」のこと。彼らはいつも海の波しぶきを浴び、体が塩気をおびているから、「しょっぱいヤツ」ぐらいの意味でこう呼ばれた。このカクテルは1940年代にイギリスで生まれた当時は、ジンをベースにして、グレープフルーツジュースと塩を一つまみ加えてシェークする処方で、ソルティ・ドッグ・コリンズと呼ばれていた。
これがアメリカにわたって、ウオッカとグレープフルーツジュースをステアするカジュアルなものに変わった、そして、若者達にうけ西海岸で大流行したのだった。
そして日本にも上陸し、1974年に私の口に入りいまだに「ソルティ・ドッグ」のファンである。