1月19日(土)会社の新年会があるので京都へ向かった。

阪急梅田駅を10時10分発の河原町行き特急に乗り込み、「おや?」と思った。
2人がけの今までの特急ではなく、左右にロングシートのある普通電車に変わっていたのだ。6300系の2ドアから9300系の3ドアに変わっていた。クロスシートでレザーのカバーがかかったあの上品な、普通電車との差別化を図った特急に乗りたかったのに、非常に残念だ。そして止まる駅も前より増えていて、当然時間もかかる。
43分もかかって河原町駅に到着。10時53分、宴会まで時間はたっぷりあるので、四条河原町を散策する事にした。

河原町通りと寺町通りに挟まれ、三条から四条まで南北に伸びる新京極通り。京都のお土産探しなら新京極へ、そんな雰囲気がある新京極通りは、寺町通りに並行するように三条から四条へ延びるアーケード街である。京都の市民よりも修学旅行の生徒の姿が目立つ通りでもある。明治5年に開通した新京極は、現在135年を迎えようとしている。明治の終わりには「快楽境」として大阪・千日前、東京・浅草と並ぶ殷賑ぶりだった。芸能を楽しみ、うどん、すし、牛肉を食べ、庶民にとって新京極はまるで「竜宮城」のような存在だったのだろう。
四条通りから入ってすぐ右にど派手な看板の店があった。

「赤まむし」で有名な阪本漢方堂だ。ここの工場がウチの会社の大阪営業所の近く、尼崎市の名神町にある。店の前のショウウィンドウには漢方の生薬がずらりと並べられ、
半世紀前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ってしまう。
センナ、カンゾウ、カッコン、マオウ、ショウキョウ、ダイオウなど私にとって懐かしいものばかりだ。30年前、阪本漢方製薬が主催した勉強会で毎月1回出席して、1年間勉強したのが懐かしい思い出だ。伊東温泉のハトヤホテルで泊りがけの勉強会があり
、それが終わってからの宴会で、近畿大学の薬学部の教授「久保道徳」先生にビールをお注ぎしたのを思い出す。