お盆である。日本人の多くはこの時期に、飛行機や車、電車などで旅行に行ったり里帰りしたりして、交通機関が麻痺するといういつもの光景を目の当たりにする。
我が家は終戦記念日の今日(8月15日)、服部にあるお墓に私と細君、3姉妹の5人で車で出かけた。12時前に「蔵寿司」で腹ごしらえ。居るは居るは、同じ考えの人が。
ここは中国かと錯覚するくらいの人で店内はごった返していた。やっとの事で席を確保し、5人で寿司を食いよった、食べよった、頂きよったちゅうやつで、テーブルの上がお皿だらけ。こんな日は「蔵寿司」も手抜きするのか、ネタのほうはもう一つで、
私の好きなサバも脂が全然のってなくてバサバサであった。お腹はいっぱいになったが、美味しいという感覚はなく、「蔵寿司」に背負い投げを食らわされ、一本とられた柔道選手のようだった。しかし、その中でも「天ぷらうどん(250円)」は美味しく、これからは「蔵うどん」としてスタートした方が良いのでは、と思ったほどだった。
服部に着き、虫除けスプレーをしてからお墓に行く。周りのお墓はほとんど参られているようで、キレイなお花が供えてあった。お墓の掃除をして、水をかけ、線香に火をつけ、供花をさす。
いつもなら私の母も必ず連れて行くのだが、めまいがして体調不良のため今回は不参加と言う事になった。この16日で81歳になる母も先日、母の姉(96歳)を亡くしてからは元気がなく、家事も出来なくなっている。入院するほどでもないので、私の姉や妹、
細君などが入れ替わり立ち代り面倒を見ているが心配だ。
親父が亡くなったのが9年前の8月の暑い日だったことを思い出しながら合掌した。
生きているうちに美味しいものを食べ、楽しい事して、もうええわという時にパタッと死にたい。そして永遠が訪れる。それでいいのだ。