刺身の盛り合わせ
「水を向ける」「水もしたたるいい男」「水も漏らさぬ」「水をあける」「水と油」
「水を打ったように静か」などなど、日本は雨が多く水の豊富な国だけあって、「水」を使った言葉が無数にある。
「水いらず」もそんな言葉の一つ。親子や夫婦が、他人を交えず内輪のものだけで仲良くしている様子を表す。漢字で書けば「水入らず」、つまり濃いものや熱いものに、水を入れずにおくという意味だ。これに対して、内輪で仲良くやっているところに他人が入れば、「水を差す」ことになり、薄まったりぬるくなったりする。
でも、夫婦喧嘩でホットになっているときには、水を差してほしいこともある。そしてこれまでの努力を「水の泡」にしないよう、冷静になったらお互いに「水に流す」ことが必要かと思う。