いつも宮古島へ行くとなぜか金曜日なのである。その理由は解っているが、ここでは省略しよう。それで、いつも着いたその日から居酒屋へ行き、たいていどこでも空いているので適当に入るのだが、この日は様子が違っていた。


飲み屋の多い西里(イーザト)通りにはオリオンビールの提灯が、そこかしこと宮古島住民によって張り巡らされていた。この日から何日かは、何らかの大会があり、どこの居酒屋も予約がいっぱいで、
「二枚屋」「壱番座」と言う居酒屋を立て続けに断られたので、仕方なしにわれわれ「
宮古島居酒屋発掘団」(千葉のF、京都のH、F、かず、私の5人)は、えっちらおっちら夜の帳が下りようとしている西里通りを、西に北に、また西にと歩いてマクラム通りからマティダ通りの居酒屋「あぱら樹(あぱらぎ)へ行くが、ここも結構満員だったのでその先の居酒屋「花ちゃん」へ。


その「花ちゃん」は、外から恐る恐る中を覗き込むと呆れるほどがら空きで、私が一番に入って「ここは花ちゃんですよね」と訊くと「ああ、確かに花ちゃんさあ」
「あのう、店は営業してるんですよね」「ああ花ちゃんやってるさあ」
あまりのがら空きさに不安感がよぎるが、今まで宮古島の居酒屋では外した事がないので勇気を振り絞って(やや大袈裟)入ることにしたのであった。
店内は木目を基調とした落ち着いた雰囲気で、壁側にはずらりと泡盛が並べてあった。

2時間半食べ・飲み放題2625円を注文する。これに宮古牛食べ放題がつくと3150円になるが、5人の座ったテーブルは焼肉用のテーブルではなかったので、宮古牛食べ放題は秋にお預けとなった。

ビールの前に出てきたのがこのゴーヤーサラダで、テーブルに置かれた瞬間にゴーヤーのさわやかな新鮮な匂いが突っ走った。ニガウリと言うだけあって、苦い、美味い。
漢方では苦いものは心臓に良いとされている。ビタミンCも豊富である。だから、夏場はゴーヤー料理を食べると夏バテしないのである。これは私の貴重な人体実験で証明されている。(つまり、私は夏場ゴーヤーチャンプルーやサラダをよく食べると言う意味なのである) つづく